5.独立系派遣会社と資本系派遣会社

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人材派遣業界では人材派遣会社の分類方法として、
「独立系人材派遣会社と資本系人材派遣会社」といった名称で比較されることがあります。

■資本系派遣会社

商社やメーカー等、大手企業の資本で設立された人材派遣会社のことを　”資本系人材派遣会社”と呼ぶ場合があります。
事業形態は、主にグループ会社への人材派遣を中心とされている場合が多いです。
（資本系人材派遣会社によりグループ会社への派遣比率は異なります）

派遣法改正案の中に、グループ会社への派遣比率を定める条項が入っていることもあり、
最近の傾向としては、グループ企業外への派遣に力を入れる方針の会社が増えてきています。
また、人材派遣の他に、グループ会社の人事部門のアウトソーシング、例えばグループ会社の採用代行であったり、給与計算業務を請け負ったり多角的に事業を行っておられるケースもあります。

商社系、金融系、メーカー系、流通系など
グループ会社のブランド力を活かして営業展開されていらっしゃる点が特徴です。

■独立系派遣会社

資本系派遣会社に属さない独立資本の人材派遣会社です。
創業社長が自らの営業力で築いてこられた会社が多く、大手人材派遣会社の多くは独立系です。

派遣先企業も特定の企業との取引ではなく、幅広い派遣先とお取引されている点が特徴です。

独立系派遣会社と資本系派遣会社の特徴

独立系派遣会社と資本系派遣会社を比較してみたいと思います。ただし、全ての会社に当てはまる訳ではなく、あくまで目安とお考え頂きたいと思います。

	独立系派遣会社	資本系派遣会社
社長	創業社長	親会社から数年おきに出向されてくる
資本	社長が大株主	親会社
会社の規模	大手〜中小〜ベンチャーまで	中堅〜中小が多いです
管理職	実績や能力を評価された社員	グループ会社からの出向者も多い
福利厚生	独自のもの	グループ会社共通
営業先	自由	グループ会社やその得意先が中心
企業文化	自由闊達で家族的な風土の会社が多いようです。	親会社の風土を受け継いでいるケースが多いようです。