平成23年度労働者派遣事業報告書の集計結果(2013,12,20)

平成23年度労働者派遣事業報告書の集計結果が厚生労働省より発表されました。

→平成23年度労働者派遣事業報告書の集計結果

今回は、ここ最近の人材派遣会社からのマネージャー求人の状況について書いてみたいと思います。
2008年9月のリーマンショック以降、派遣業界での求人は激変し、1年位は求人も数件しかないような状況が続きました。
その後、2009年秋あたりから、まず営業職から求人が少しずつですが入ってくるようになりました。
私は過去にも何度か好不況の波を経験していますが、
景気が悪くなると営業職の求人だけになります。
派遣オーダーが少なくなるので営業開拓に注力しようとなるからだと思われます。
業績が上向くにつれて 
営業→コーディネーター→管理職
の順に求人も増えてきます。
2010年あたりからコーディネーターの求人も入ってくるようになり、
2011年あたりから、ようやく管理職の求人が入って来だしました。

 

マネージャー求人の募集背景ですが、最近入ってきた求人の募集背景は下記です。

1、新しい部署を立ち上げる、支店展開を予定しているがマネージャー層が不足している

2、社内に危機感を持たせる為に、即戦力の経験者をマネージャーに登用し組織を活性化させたい

3、次世代に事業承継したく、若手役員候補を採用したい

4、事業の再構築をしながら業績回復を目指すために、営業力&企画力のあるマネージャーを採用したい

5、株式公開に向けて、若手を指導できるマーネージャークラスの人材が欲しい

6、地方拠点の責任者採用

 

次にマネージャー系のポジションに多い採用要件は

・30代から40代前半までで経験3年〜10年以上

・前の組織での成功体験をそのまま持ち込むのではなく、転職先の状況に応じたマネジメントが出来る

・自らもプレイングマネージャーとして率先垂範で行動が出来る

・組織(社長や社風)との相性が合っていること

このあたりです。
これにプラスして、
「メディカル領域に精通している」
「アウトソーシングに詳しい」
等の得意な分野があれば更に強みが増しますね。

 

逆に、数年前と変わった点は

1、転職すると、(現在の年収額にもよりますが)年収が下がる可能性がある

2、何か少しでも不安要素があれば内定は出ない(要するに満点近くでないと採用されない)

の2点です。厳しい話ですが、年収は最初から高額を保証するのではなく、実績に応じてアップしていくスタイルに変化しています。

 

マネージャークラス以上の皆様は上記を参考にして頂きながら
「本当に転職をすべきかどうか」
をもう一度考えてみて下さい。
今の会社でまだまだ出来ることがあるかもしれません。

もちろんご相談も承っておりますのでお気軽にお越し下さい。

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 2011年6月27日、人材ビジネスコンプライアンス推進協議会主催の表記シンポジウムに参加してきました。

 第一部は、東京大学大学院の佐藤博樹教授の基調講演。

 第二部は、パネルディスカッション。テーマは「派遣業界のコンプライアンスレベルをいかにして向上させることができるか?」が行われました。

 佐藤教授をコーディネーターとし、アデコ社の横浜支社長、KDDIエボルバ社のリスク管理室長、日研総業社の採用企画部次長の4名が登壇され、ディスカッションが行われました。

 3社とも、コンプライアンス対策に関しては、すばらしい取り組みをされており、とても参考になりました。

 アデコ社では、社内に営業職資格認定制度というものがあり、営業職を対象に認定試験が行われるそうです。ここで80%以上の得点を取らないと営業職の権利をはく奪されるんだそうです。また、派遣先企業への周知もセミナーを開催するなどして意識を高めてもらう相当な努力をされているとのことでした。

 KDDIエボルバ社では、詳細なコンプライアンスマニュアルを作成し、繰り返し社内研修を実施、何か問題が発生した時もその社内マニュアルをベースに問題解決していくしくみを構築されているとのことでした。

 日研総業社では、日々、顧客との対応をしている現場の一人ひとりがコンプライアンス意識を高めることが重要ということで、全国の社員の皆様に対する研修を定期的に開催されているそうです。何か問題が発生すると、営業担当者ではなく、いきなり本社のコンプライアンス担当が出てくる会社は多いけれど、それだと時間もかかるし派遣先も「コンプライアンス対応は本社でないとできないのか?」と不信感をもつ場合もある。なので、社内で電話をとるアドミに対しても徹底的な研修を行っているとおっしゃってました。

 もっと、現場ならではの生々しい話も出ましたが、各社ともコンプライアンス遵守の為にと相当な時間とコストを投資されている様子が伝わってきました。

 これからの人材派遣会社は、それだけの高いコンプライアンス意識を持たないと顧客の信頼を得られなくなってきているということだと思いました。

 最後に、「これからの人材派遣会社の役割は」という質問に対し、KDDI社の黒田氏が
「派遣スタッフのキャリア形成を提案していけるのは、人材派遣会社だと考えているし、またそうならなければいけないと思う」とおっしゃったことがとても印象に残りました。

2011,7,5 木村正宏

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